この時期にしては信じられないような暖かい一日、大掃除日和でした。って勘弁して欲しいのだが、逃げられる訳も無い一日でした(笑)
こんな時は観念し、目の前の窓のサッシや、風呂のタイルの目地にのみ集中する。
邪念など一切持たず、ただひたすら作業に専念する。「窓もお風呂もこんなにきれいにしてもらってきっと嬉しいハズだ!」くらいに思うようにして・・・(笑)
ある小説にそんなシーンがあったことを思い出す。
桐野夏生のたしか「対岸の彼女」だったかな?
洗剤などは一切使わず、ゴム手袋などもご法度で無心に汚れを落とすことに集中する、、、なんていう先輩からの指導を受け、いわゆるお掃除のプロに弟子入りした主婦の話だった。
そのくらいよく働きました。
めずらしく親子3人全員が無言で、目の前の汚れだけに集中している瞬間があった。もちろん見えた訳ではないが、気配でそう感じた。
そういえば中学に入学して以降、大掃除に日に娘が家にいたことは無かったなあ。今日もたまたまバイトが入っていなかったからなのだが、非常に助かるし、成長も感じさせてくれた。
そしてなにより普通にコミュニケーション出来たのが久しぶりだった。
もちろん、出来ることなら大掃除などは遠慮させてもらいたいのだが、こういう発見もあったことでまあ今日のところは“良し”としておこう。
そんな今夜、素敵な番組に遭遇した。NHK教育テレビ『知るを楽しむ こだわり人物伝』。11月に放送した全4回分を一挙放送だったようです。
“
阿久悠・時を刻んだ詞”。いやいやなかなか良かったです。
彼の人となりについて秋元康、篠田正浩、小西良太郎、船村徹の4氏がそれぞれの思い出とともに語っていた。
ボク自身は作詞家阿久悠よりも作家・エッセイストとしての阿久悠が好きだった。
特にスポーツニッポンに夏の甲子園開催期間中毎日連載していた『甲子園の詩』。
毎年毎年唸らせてもらった記憶がある。なんと27年間続いたんだそうだ、凄い!ただただその偉業だけで尊敬しちゃう。もちろんその筆力もすばらしかった。
エッセーというのかコラムというのか、ボクにはよく解らないが、とにかく詩(うた)だったんです。
そして高校野球がとにかく大好きなのだな、っていうのが素人のボクなんかにも伝わって来た。
いつも目にする度、あの土の匂いと、熱風を身近に感じさせてもらっていた。
きっと纏めて出版されてるんだろうな。あとでチェックしてみます。