23日に下書きしておきながらエントリー出来ないままで、ライブ感が薄れてしまったのだが記録させてもらいます。先日(22日)早目に帰りテレビ観戦していたロッテvs西武戦で興味深いプレーがあった。
一死満塁でバッターの打球はセカンドとライトの中間に上がり、セカンドが追う。この日は風があり、海沿いのマリンスタジアムでは特に強く舞っていた。ボールは徐々にファールライン近くまで(一塁手の後ろ)流され、追いすぎた感のあった2塁手は落球してしまう。その時点でバッターランナーは一塁ベースを廻りオーバーランしていた為、落球した2塁手は1塁に送球。ランナーも大慌てでベースに戻り塁審は「セーフ」のジャッジをした。
ここまでが一連の流れ。
しかし、そのあと事態は急転。主審がボールデット(いわゆる「タイム」)を宣言し、改めて「インフィールドフライでバッターアウト」をコールする。
野球ルールにあまり詳しくない方は訳が解らないでしょうが、狡賢いプレーを防ぐ意味で設けられているルールなんですね。その後ジャッジに怒った
バレンタイン監督が猛烈な抗議をするが、もちろんジャッジが覆ることはない。
VTRを観ると確かにフライが上がった時点で一塁塁審は「インフィールドフライ」を宣言している。ここまでは正しい。問題はその後。すでに1塁ベースを回ってオーバーランしていたバッターランナーが、急いでベースに戻ったタッチプレーで「セーフ」のコールをしちゃったこと。インフィールドフライを宣告した時点でバッターはすでにアウトになっている訳で、バッターランナーのその後のプレーは「ノープレイ」にするべきなんですね。
う〜ん、やっぱり解らない人多いですよね。一緒に観ていた我が家の娘も抗議しているバレンタイン監督を見て「えっ、ナニがあったの?」。「インフィールドフライだから・・・」と説明しても「ナニ、それ? そんなルールあるの?」って奇声を上げていました(笑) まあ、そんなルールの詳細は
コチラとか見てください。
ただボクの視点はなぜかミスジャッジをした塁審の想いに至っていた。
そうなんです。そんなこと言われたってベースに戻ったランナーが元々1塁にいた選手かバッターランナーかなんて咄嗟に解んないですよ。だって直前には後ろを向いてフライを追いインフィールドの宣言をしてたんだし、落球した2塁手が1塁に送球するなんて思わないし(本来1塁上にいた選手はベースから動いてない)、そもそもベースに戻った選手がすでにアウトになったバッターランナーだなんて思わないですよ。普通ならインフィールドがコールされた時点でバッターはそこまで走らないですからね。
ロッテファンのログとかでもこんなに叩かれているけど(批判は正論!)あの塁審も呆気にとられたに違いないです。
このインフィールドフライの判定って審判をしてると結構難しいんです。特にボクらが楽しんでいる草ソフトボールなんかだと・・・。
その可能性があるシチュエーションではまず、主審が塁審全員にサインを出し、塁審もそれに応える。そしてフライが上がった時点ですぐさま、そのフライが内野手が“いとも簡単に捕球出来る”かどうか判断する。それでも上位のクラスに所属するチームはまだ良しとしても2部や3部のゲームとかになると、その「容易く捕球出来る」って判断がとにかく迷うんです。そう、もう簡単に落球しちゃったりするから・・・(笑)
まあ、それも経験がすべてなんだろうけど、今シーズンのボクはこのインフィールドのサインが出るととにかく緊張しちゃうん。
いずれにしても、今回のこのシーンではあの打球の上がった位置、風の強さを考えるとインフィールドのコールをするのがチョッとばかり早かったのかも知れないですね・・・?
トッププロでも落球するほどだったんですからね。
でもそれよりも理解出来なかったのが3塁ランナー。上がったフライはどう考えてもタッチアップは出来ない位置だったん普通ならハーフウエーにいて、落球した時点でホームにGOだと思うんだよな。そしたら1塁や2塁はアウトになったとしても1点は取れてたんですよね。
そんなアレやコレやを考えさせられて、とても貴重で興味深いシーンでした。