甲子園フィーバーというか早実&斉藤君フィーバーはまだまだ終わりそうに無い。
昨日も今日もまだニュースもワイドショーもかなりの時間を割いているし、しばらく続きそうな気配が。
昨日学校に戻っての凱旋セレモニーも異常な盛り上がりだったらしく、関係者のみ入場が認められた会場に潜入したという我が家の娘も、家に戻ってからも興奮冷めやらぬまま喧しいったら無かった。
発表された決勝戦のテレビ番組視聴率を見てみた、ここでまた驚き。
8/20(日) NHK総合:29.1% テレビ朝日:4.6% 合計33.7%
8/21(月) NHK総合:23.8% テレビ朝日:5.5% 合計29.4%(ビデオリサーチ:番組平均・関東地区)
参考に、再試合となった21日(月)の両番組の占拠率(同時間テレビ視聴世帯のうちのこの番組視聴の割合)を見てみると2番組計でナント62.3%でした。
この時間にテレビを見ていた世帯の6割がこの試合を見ていたことになる、脅威です。
日曜日の決勝は解るにしても再試合の22日は月曜日です。
もちろんボクのように夏休みをとっていた方もいたとは思うが、平日の昼でこの数字はありえない。
一般的に20%以上の視聴率を獲得するのは所謂ゴールデンタイムと言われる夜の時間帯だし、各局数億円といわれる制作費を懸けて放送するドラマやドキュメンタリー特番での視聴率とてここまでの視聴率を獲るのは稀有な存在だ。
特に昨今低迷が嘆いている巨人戦の視聴率にいたっては1桁台(10%未満)なのだ。
因みに30%近い視聴率を獲得する全国ネットの特番を提供したとすると、60秒(1分)1回でまあ2〜3000万円ってとこだろうか・・?
下世話な話をすると、決勝戦を戦ったこの2つの学校が認知度アップのとかイメージアップの為とかにこれだけのキャンペーンを展開したとしたら・・・・?
番組放送中は学校名が常に連呼されて、アナウンサーが野球以外の学校の紹介なんかもしてくれて、それが3時間ほどずっと続いて・・・。でもって今回はそれが2日間も。
あえて言えば全国ネットで3時間(180分)の特番を一社提供で放送するようなものだ。しかもあんな巨大なイベント会場を貸しきって、5万人の観客を動員して学校紹介をし、それが2日間。
間違いなく1校で○○億円は下らないだろうなあ・・・?やっぱり怖いです。
それに加えて翌日には学校の全景をヘリからの映像なんかも使っちゃって、しかもネガティブ要素は全く無しで全てがポジティブに表現されている。プラス新聞はスポーツ紙はもちろん一般紙も夕刊紙も・・、そしてこれからは雑誌でも。
これら全てをPR費に換算したら・・・。あ〜あイカンです、仕事目線になってきた。
いずれにしても想像を絶する数字になるのは間違い無さそうです。
それにしても17〜8歳の子供たち(?)が日本中の老若男女をこれだけ虜にし、3日も4日もマスコミがこぞって取り上げ、盛り上げていく。
これってなんなんでしょうね・・・?
アマチュアアスポーツの持つ魅力のエキスが凝縮されいっぱいに詰まってたんでしょうねこの大会には・・・?
考えてみたら首相の靖国参拝だとか自民党の総裁選だとかばかりのネタに飽き飽きしていた視聴者やマスコミ側にもタイミングの良い絶好のコンテンツだったに違いない。
でもって、猛暑の中で日々汲々とした想いで過ごしていた市民にとってはその日常を忘れさせてくれ、そこに一服の涼風を送りこんでくれたんだろうなあ。
つくられたアイドルや演出されたドラマでなく、ただひたむきに白球を追いかけている高校生たちの姿が・プレーが・・・。
う〜ん、やっぱり高校野球は魅力的だ。